慢性疲労症候群(ME/CFS)とは?|東新宿あらい内科クリニック|東新宿駅の内科・脳神経内科・腎臓内科

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慢性疲労症候群(ME/CFS)とは?

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2026年10月08日

ME/CFSは、単なる疲れとは異なる「非回復性の疲労」を特徴とし、6か月以上続く強い倦怠感によって日常生活が大きく制限される疾患です。特に重要なのが、軽い活動の後に症状が遅れて悪化し、回復に数日以上かかるPEM(労作後症状増悪)です。
この症状は患者さんの生活の質を大きく損ない、学業・仕事・家事など、これまで普通にできていたことが困難になることがあります。
疲労以外にも、集中力の低下や思考の鈍さなどの認知機能障害、眠っても疲れが取れない非回復性睡眠、立ち上がった際のめまい・動悸などの起立不耐、筋肉痛・頭痛など、多様な症状が組み合わさって現れます。症状の重さには幅があり、軽度の方から、外出や家事がほとんどできない重度の方までさまざまです。

慢性疲労症候群の診断

ME/CFSには特異的な検査がなく、診断は症状の組み合わせと他疾患の除外によって行われます。国際的には2015年の米国医学アカデミー(IOM)基準が広く用いられています。

・6か月以上続く強い疲労
・労作後症状増悪(PEM)
・非回復性睡眠
・認知機能障害 または 起立性調節障害

診断までに時間がかかることも多く、国内外で「未診断のまま生活に支障をきたしている患者さんが多い」ことが課題とされています。

原因に関する最新の知見
ME/CFSの原因はまだ完全には解明されていませんが、近年は研究が進み原因として

・免疫系の調節異常
・ウイルス感染後の炎症反応
・自律神経の不均衡
・ホルモンバランスの乱れ

などが関与している可能性が示されています。
特に、自律神経受容体に対する自己抗体が一部の患者で検出されることが報告され、神経免疫学的な異常が病態に関わる可能性が注目されています。脳画像研究でも、情報処理に関わる領域の微細な変化が示されるなど、客観的な指標の探索が進んでいます。

慢性疲労症候群の治療

現時点で根治療法は確立していませんが、症状を軽減し生活の質を高めるための方法もあります。
PEMを避けるため、生活環境の調整が重要とされています。仕事量の調整、静かな環境の確保、体調に合わせたスケジュール管理などがあげられます。
薬物療法としては睡眠障害、疼痛、起立不耐、気分の落ち込みなど、随伴症状に応じて対症的に使用します。必要に応じてメンタルヘルス科への受診が必要となる場合があります。

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