2026年7月14日
今回は高血圧を緩和するアロマテラピーの暮らしへの取り入れ方についてです。もちろん高血圧症は治療が必要な疾患ですので治療目的には使用できませんが、血圧に良い影響があるエッセンシャルオイルも知られていますので参考にして頂ければと思います。
アロマオイルの基本的な使用方法
基本的な使用方法としては芳香浴法、沐浴法、トリートメント法などがあります。
芳香浴法とは、精油(エッセンシャルオイル)を拡散して香りを楽しむことで、心と身体のバランスを整える方法です。アロマディフューザー(芳香拡散器)を使用する方法もありますが、コットンやハンカチに精油を1~2滴ほど染み込ませて、デスクや枕元に置くだけで香りを楽しむことができます。
沐浴法には、入浴に取り入れる全身浴法、手や足を温める手浴法や足浴法があります。方法は、5ml程度の無水エタノールに精油1~5滴(手浴や足浴は3滴)を混ぜ、浴槽や洗面器のお湯に加えるだけです。精油は水に溶けにくく、また原液がそのまま肌に触れると刺激があるため、必ず無水エタノールで希釈する必要があるため注意が必要です。
トリートメント法は、精油と植物油を混ぜたトリートメントオイルを顔や身体に塗布する方法でホホバ油やスイートアーモンド油などで希釈することが大切です。
エッセンスオイルを使用するときは、原液で直接肌に使用しない、飲用しないなどの注意点に留意する必要があります。
高血圧を緩和するエッセンシャルオイルとは?
原則としてアロマテラピーで高血圧を治療することは出来ません。必ず医師の診療を受けてください。その上で今回は高血圧の緩和につながるエッセンシャルオイルを紹介したいと思います。気分転換や日々の暮らしに取り入れて頂ければと思います。
イランイラン
バンレイシ科
成分 リナロール、安息香酸メチル、酢酸ベンジル、ゲラニオールなど
名前のイランイランはフィリピンの言葉で「花の中の花」という意味
精油にはジャスミンと共通する酢酸ベンジルが含まれ華やかで甘いフローラルな香りですが、香りが強いため使用量に注意が必要です。リラックス作用があり寝つきをよくする効果があります。収縮期血圧を低下せるといった報告もあります。
ラベンダー
シソ科
成分 リナロール、酢酸リナリル、酢酸ラバンジュリル、ラバンジュロールなど
様々な用途で使用されるためなじみのある香りのひとつです。ラベンダーには様々な種類があるため成分が異なるものもあります。寝つきを良くする、目覚めを良くするという報告もあるため寝る前に使用される方も多いかもしれません。ストレスを和らげるため高血圧にも良い影響があります。
スイート・マージョラム
シソ科
成分 テルピネン-4-オール、γ-テルピネン、p-シメン、サジネンなど
すっきりとしたハーバルな中にもかすかに甘みを感じる香りで、ギリシャの女神アフロディテから与えられたとも言い伝えられます。ストレスによって起こる免疫力低下や血圧上昇を抑える効果があるとする報告もあります。体を温める作用があり冷えやむくみにも良いとされています。
レモン
ミカン科
成分 リモネン、シトラール、オクタナール、リナロール、デカナールなど
柑橘系の香りであるリモネンやシトラールという成分に加え、柑橘の皮のような香りをもつデカナールという成分が特徴です。ベルガプテンが含まれているので光毒性に注意が必要です。
ヒメクロモジ
クスノキ科
成分 リナロール、ゲラニオール、酢酸ゲラニル、1,8シネオールなど
ローズウッドに似たウッディで華やかなフローラル調の香りが特徴で、高いリラックス効果が期待できます。主成分はリナロールやカルボンなどで、ウッディでありながら黒糖や上品な花を思わせる甘さを含んでいます。樹木の生命力を感じる香りから、時間とともにフローラルなやさしい香りへと変化します。
他にも、自身がリラックスできる香りを使用するなど生活習慣に取り入れてみてください。また、ローズマリー、タイム、ペパーミントなどは血液循環を促進するため高血圧の方は避けた方が良いとされます。
公益社団法人 日本アロマ環境協会 (AEAJ)でも安全な使用方法などが紹介されていますので参考にして頂ければと思います。
文責:公益社団法人 日本アロマ環境協会 (AEAJ)認定アドバイザー、インストラクター
東新宿あらい内科クリニック 院長 新井 繁幸

