2025年12月04日
グルタチオン
グルタチオンはシステイン、グルタミン酸、グリシンの3つのアミノ酸で作られる体内でも合成される抗酸化物質で日本では医薬品として使用されます。20歳代をピークに加齢とともに減少するため老化との関連も指摘されています。保険適応疾患としては薬物中毒、小児の周期性嘔吐症、妊娠悪阻、慢性肝疾患、皮膚炎・蕁麻疹などがあります。内服薬と注射薬があり一般的に注射の方が有効とされています。抗酸化作用、解毒作用、疲労回復、美白効果があるとされているため自費診療として美肌、肌質改善、疲労回復目的で使用されることも多いです。
ビタミンB1
チアミンともいわれる水溶性ビタミンで糖質をエネルギーに変える際の補酵素として、解糖系やクエン酸回路の代謝に関わっています。体内で生成できないため、外部から摂取しなくてはならない栄養素です。ビタミンB1の摂取不足は、糖質がエネルギーに変換されにくくなる原因となり乳酸が蓄積していき、疲労感の原因となることもあります。
普通に食事がとれていればビタミンB1が不足することはありませんが、多忙や体調不良により食事が摂れず栄養素が偏っている、なかなか疲労感が取れない方は注射で回復のサポートが出来る場合もあります。
ビタミンB2
リボフラビンともいわれる水溶性ビタミンでエネルギー代謝や皮膚、粘膜、髪、爪の健康維持に関わる栄養素です。細胞再生を促し、健康な状態を保つ働きがあります。そのため不足すると皮膚や粘膜に炎症が起こりやすくなったり、口角炎や口内炎が起こったりすることがあります。
ビタミンB5
パントテン酸ともいわれる水溶性ビタミンで糖質、脂質、たんぱく質の代謝とエネルギー産生かかわる役割を持っています。またコレステロール、ホルモン、免疫抗体などの合成にも関係しているため皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きもしています。副腎皮質ホルモンに関係しているため抗ストレス作用があるとされるビタミンです。
ビタミンB6
エネルギー代謝に関係する水溶性ビタミンで、不足すると皮膚炎や貧血などの症状が出ることもあります。女性ではエストロゲンの代謝に関連するためホルモンバランスを整え月経前症候群 (PMS)の症状をやわらげる働きがあるといわれています。セロトニンやGABAなどの神経伝達物質の合成、造血にも関連します。
ビタミンB12
コバラミンともいわれる水溶性ビタミンで赤血球の形成や神経機能の維持に欠かせない、水溶性ビタミンのひとつです。欠乏すると貧血や神経障害を引き起こすことがあります。不足すると手足のしびれ、感覚異常、記憶力・判断力の低下、めまい・耳鳴り、眼精疲労などが起こる可能性があります。
ビタミンC
アスコルビン酸ともいわれる水溶性ビタミンで細胞の結合組織にあるコラーゲンの合成に不可欠なビタミンで、コラーゲンには肌に張りをもたせたり、血管や粘膜、骨、軟骨、筋肉などを丈夫にしたり、傷を修復したりする働きがあります。また、抗酸化作用があるため酸化ストレスと関連する動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中、悪性腫瘍などへの予防効果も期待されています。

