2026年3月10日
今回は、CGRP関連製剤について、看護師の視点からお話していきます。
CGRP関連製剤について詳しく知りたい方は、過去のコラムをご覧ください。
CGRP関連製剤は、月1回の注射で効果が期待でき、毎日の内服に負担を感じる方にも続けやすい治療です。
当院ではCGRP関連製剤は、患者さんご自身で注射を行う『自己注射』を行っています。
自己注射と聞くと、「難しそう」「一人でできるかな?」と不安を感じる方もいらっしゃいますが、実際には操作がシンプルで、初めての方でも練習を重ねることでスムーズに行えるようになります。
どのように始めるのか?
初回の投与時
① 説明の動画を見ていただきます。
② パンフレットを用いて、注射の説明をしていきます。
‐注射をする前の準備
‐注射をする位置の選び方
‐注射の当て方、操作方法
‐注射後の副作用
‐使用済みデバイスの廃棄方法
③ 練習用デバイスを使いながら、投与方法を確認します。手順を覚えるまで、何度でも丁寧にお伝えします。
2回目以降は、初回の内容を振り返りながら、練習用デバイスを用いて再度投与方法を確認します。看護師指導の下、ご自身で注射を行っていただきます。
手技の習得や理解に問題がなければ、スターターキットをお渡しし、在宅での自己注射を開始します。

(スターターキットの例、写真はアジョビに関するもの)
CGRP関連製剤にかかわる費用は?
多くの患者さんが悩まれるのが費用面です。使用する製剤によって若干違いはありますが医療保険が3割負担の方の場合、おおよその費用は下記の通りです。(2026年3月現在)


一緒に始めましょう
自己注射を始める際、患者さんが抱える不安はさまざまです。「本当に自分でできるのか」「痛みはどれくらいか」「もし失敗したらどうしよう」など、どれも自然な気持ちです。私たちは、こうした不安に寄り添いながら、患者さんが自信を持って治療を続けられるようにサポートします。当院で実際に自己注射を行った患者さんから、「自分でできるか不安だったけど、やってみたら大丈夫でした」という声も聞かれますので、自信が持てるまで一緒に練習してみましょう。
治療の効果の感じ方には個人差があるため、定期的に状況を伺いながら、医師と連携して無理のない治療継続を支援します。
片頭痛は外から見えにくい症状であるため、周囲に理解されにくいこともあります。頭痛発作の頻度や程度が減ることで、頭痛への不安が軽くなり、「頭痛がない生活がこんなに楽だったんだと気づきました」「会社や学校を休まずに行けるようになりました」など、日常生活の質が向上する方も多くいらっしゃいます。CGRP関連薬は、そのための新しい選択肢のひとつです。自己注射という方法を取り入れることで、より自分らしい生活を取り戻すきっかけになるかもしれません。
当院で、新たな治療を検討してみませんか。

